Mayaのペアレントコンストレイントについてまとめました。
[Maya 2018.6 / Windows10]
ペアレントコンストレイントとは
コンストレイントのひとつで、オブジェクトの移動・回転を別のオブジェクトで制御するしくみです。
見た目はペアレントと同じ制御になりますが、ペアレントコンストレイントでは階層構造を変えずにペアレント状態にすることができます。
アニメーション中にペアレントを解除したりブレンドすることができます。
ペアレントコンストレイントの使いどころとしては
- スケルトンに対してリグを組むとき
- 持ってる武器を持ち替えたいとき
のように、すでに完成している階層構造を外から制御したいときや、途中で親子関係をオンオフしたいときに重宝する機能です。
ペアレントコンストレイントの作成手順
- 制御するオブジェクトを選ぶ
- Shift選択で制御されるオブジェクトを選ぶ
- [アニメーション]メニュー>コンストレイント>ペアレント
制御されるオブジェクトの移動・回転アトリビュートが青色に変わります。
コンストレイントのON/OFF、ブレンド方法
通常の移動・回転アニメーションとON/OFFで切り替えたり、両方の動きをブレンドできます。
コンストレイント状態のオブジェクトにキー設定するとチャネルボックスが変化します。
- アトリビュートが緑色に変化
- Blend Parent が追加
BlendParentの値を0~1に設定することでコンストレイントの切り替えが可能です。
Blend Parent:1の場合
コンストレイントのアニメーションが優先されます。初期はこの状態です。
Blend Parent:0の場合
通常の移動回転のアニメーションが優先されます。
コンストレイントが解除されるため、移動回転キーを打って自由にアニメーションできるようになります。
Blend Parent:0~1の場合
コンストレイント・移動回転キー両方のアニメーションがブレンドされます。
以下はキーアニメーションからだんだんコンストレイントにブレンドしています。
ペアレントコンストレイントまとめ
- 階層構造を変えずにペアレント制御ができる
- ペアレント状態を途中でオンオフすることができる
- リギングや武器の持ち替えなどで使うと便利