MayaのUIを英語版で使うための設定方法についてまとめています。
Mayaは海外のスクリプトを使うことが多く、日本語版UIを使っているとエラーで使えないことがあります。
上記理由のように、主に安定面から会社によっては英語UIを使うところも多いです。
機能面では日本語/英語ともに違いはありません。
また、英語UIで作成したデータを日本語UIで開くことも、逆もできます。
【Maya英語版のメリット】
- 海外サイトの解説が分かるようになる
- 海外スクリプトが使えるようになる
- UIが日本語版よりすっきりする
Mayaを英語UIで起動する方法
大きく3つの方法があります。
環境や用途に応じてどの設定が良いか判断しましょう。
- 環境変数で英語化する
- バッチファイルで英語化する
- 英語版をインストールする
1…Windowsの設定を変える方法です。自分のPCなど、システムから変えて良いならこちら
2…英語UIのMayaを呼び出す方法です。わりと一般的なのはこちら
3…初回インストール時に英語版を選択する方法です。これからMayaをインストールする人向け
以下から順に解説していきます。
環境変数で英語化する
Windowsの設定から変えてしまう方法です。
メリット&デメリット
【メリット】
- 常に英語版で起動できる
【デメリット】
- 日本語版では起動できなくなる
- システムに関わるので学校や会社ではできない
環境変数の変更手順
スタートアイコンを右クリック>[システム] をクリック
[システム情報] をクリック
[システムの詳細設定] をクリック
[詳細設定] > [環境変数] をクリック
[システム環境変数] > [新規] をクリック
変数名:MAYA_UI_LANGUAGE
変数値:en_US
と入力したら [OK]
設定した環境変数が追加されていることが確認できたら[OK]
以上でMayaの英語化は完了です。
以降はMayaを起動すると英語UIでするようになります。
バッチファイルで英語化する
学校や会社のPCなど、Windowsの環境変数を変えることができない場合の方法。
バッチファイルを作成して英語版Mayaを起動します。
メリット&デメリット
【メリット】
- システムの変更をしなくて良い
- 日本語版と英語版で使い分けができる
【デメリット】
- Mayaバージョンごとにバッチを作成する必要がある
バッチファイルの作り方
デスクトップを右クリック>[新規作成]>[テキストドキュメント] をクリック
ファイル名を「maya2018_en.txt」など変更する(適当でOK)
メモ帳で開いて以下をコピペする
START "" "C:\Program Files\Autodesk\Maya2018\bin\maya.exe"
※Maya2018の場合の表記です。
Mayaのバージョンが違う場合は「2018」部分を書き換えてください
ファイルを保存して閉じる
ファイル名の拡張子を「txt」から「bat」に変更する
ダイアログが出るので [はい] をクリック
ファイルのアイコンが変われば完了です。
このアイコンをダブルクリックすると英語版のMayaが起動します。
元のMayaアイコンからは変わらずに日本語UIで起動できます。
英語版をインストールする
英語版で使うことが事前に分かっている場合。
インストーラのダウンロード時に言語を「English」と選択すれば英語版がインストールされます。
Mayaのインストール手順は以下の記事にくわしくまとめています。
環境設定の引き継ぎ
日本語版から英語版に切り替えると、それまで使っていた環境設定がリセットされます。
また設定するのはめんどくさいときは以下の手順を試してみてください。
Mayaの環境設定は以下に格納されています。
PC>ドキュメント>maya>2018
※2018の場合
フォルダ直下の4フォルダが英語版の環境設定です。
(prefs/presets/scripts/usertoolclips)
ja_JPフォルダ内の4フォルダが日本簿版の環境設定になります。
この4フォルダをコピーすることで英語↔日本語で環境設定をコピーすることができます。