動きのどの瞬間をキーポーズとして採用するか、キーポーズの選び方についてまとめました。
キーポーズの基本5ポーズ
ひとつの動きの中で以下の5ポーズに注目すると、最小限のキーでおおまかな動きができます。
- 開始
- 予備動作
- インパクト
- フォロースルー
- 終了
ポイントはメイン動作の直前の「予備動作」と直後の「フォロースルー」です。
順に解説します。
開始
どんな動きも最初の開始点はキーポーズになります。
開始ポーズ次第でその後のポーズへのつながり方が決まってくる重要なポーズです。
アニメーション全体の流れを考えて決めていく必要があります。
左足を前に出した開始ポーズから歩く→歩き出しは右足からになる
内股の開始ポーズからしゃがむ→しゃがむ前に足を開く必要がある
- 動きの開始点
- アニメーションの出発点になるので慎重に決める
予備動作
インパクトのための準備動作のことを予備動作といいます。
ジャンプなら下にしゃがむ、パンチなら後ろに引くように、メイン動作と反対方向へ動くことがポイントです。
メイン動作の動きが大きいほど予備動作も大きくなります。
ゲームモーションではタメ動作や、敵キャラの攻撃の前兆動作としても使われます。
- 目的の動作と反対方向へ動く
- 大きな動きほど予備動作も大きくなる
- 小さな動きほど予備動作も小さくなる
インパクト
動きの一番見せたいポーズはキーポーズになります。
ジャンプの一番高く上がった瞬間や攻撃がヒットした瞬間など。
フォロースルー
メイン動作の後、勢いのまま振り切るポーズをフォロースルーといいます。
ゲームモーションでは攻撃後の余韻・スキとしても使われます。
フォロースルーがないと動きが急にビタっと止まったような不自然な動きになるため、動きの自然さを表現するときに大事なキーポーズです。
- 予備動作~インパクトの勢いで振り切るポーズ
- 大きな動きほどフォロースルーも大きくなる
- 小さな動きほどフォロースルーも小さくなる
終了
最後の終了点はキーポーズになります。
フォロースルーが収まりつつ徐々に停止するように(イーズイン)
大きな動きは終了ポーズを一旦行き過ぎてから止まる。(オーバーシュート)
終わらせ方の表現でアニメーション全体の印象が変わってきます。