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3dsMax / カメラの基本操作について

3dsMax

今回は映像制作におけるカメラの役割と基本操作についてまとめてみました。

カメラの作成と基本操作

カメラの種類

  • ターゲットカメラ
  • フリーカメラ
  • フィジカルカメラ

カメラワークによってターゲットカメラとフリーカメラを使い分けます。

フィジカルカメラは2017から追加された新しいカメラです。(多分建築とかV-Ray用?)
物理ベースレンダリングに最適化されているようですが、シーンの環境設定が勝手に変わってしまうので基本的におすすめしません。

ターゲットカメラ

カメラ本体と、ターゲット(注視点)の2つを操作します。
2つあるので少し大変ですが、対象を追うことができるので複雑なカメラワークに向いてます。
カメラの向きはターゲットに制限されているので、移動とY軸回転(ロール)で制御します。

フリーカメラ

カメラ本体のみ。
シンプルな分、ターゲットがないので対象を捉えるようなカメラワークは苦手。

背景をPANするような、比較的シンプルなカメラワークに向いています。

ビューポートの画をカメラに変換!

実は作成パネルからカメラを配置する以外に、簡単なカメラの作成方法があります。
こっちの方が直感的なのでよく使います。

①パースビューで良い感じのレイアウトをとる
②メニュー[表示]-[ビューから標準カメラを作成]
③ターゲットカメラが作成されてパースビューがそのままカメラビューに変わります

カメラビューでの操作

カメラから見た画を表示するカメラビューC
画面の操作がパースビューやフロントビューと少し違います。

Ctrl+R 画面回転

Alt+Z 画面ズーム

画面移動は変わらず、中ボタンドラッグです。

注意!
カメラビューの画面を操作するということはカメラ自体を動かしているということです。
オートキーの状態でカメラビューを動かしてカメラに意図しないキーが打たれないように注意。

画角の変更

カメラから見た画を調整するときに、
カメラ本体の位置や向きを変える以外に画角を変更することができます。

画角

カメラから見た視界の角度のこと。FOV
画角が大きくなれば見える範囲が広くなり、画角が小さくなれば見える範囲が狭まることになります。

    • 100~60度

広角と言われる画角で、見える範囲は広くなります。
遠くのものがより小さく、近くのものがより大きく、遠近感や迫力のある画にしやすい。
近くのものは大きく歪んで写るので注意。

    • 50~25度

人の見ている視界に近い、標準的な画角。

    • 15~10度

望遠と言われる画角で、見える範囲は狭くなります。
遠くのものを抜き出して写したり、遠近感をなくして距離を圧縮した画にしやすい。
スナイパーライフルや望遠鏡のスコープの感じです。