業界別のデモリール制作ポイントをまとめました。
これからデモリール作品を作っていく方向けです!
デモリールの作品構成「基礎・応用・演出」は以下で解説しています。

ゲーム業界向けデモリール
ゲーム会社ではボディメカニクスの理解・違和感のない動きの表現が求められます。
基礎力をしっかり見せて基本に忠実な印象があると良いです。
「基礎」「応用」をしっかり見せる
ゲームはユーザーが自由に視点移動できるため、モーションはどの角度から見ても破綻しない自然な動きが求められます。
歩き・走りなどはゲームで作る機会が多い基礎系モーションなので、必ずどちらか一点は入れておくと良いです。
また人型以外のモーションも評価されます。
昨今はモーションキャプチャをベースに用意することも増えてきましたが、人外クリーチャーやロボットなどモーキャプでは対応できないキャラクターは手付で作成されています。
「演出」で差別化を図る
演出系は必須ではないですがあると尚良しです。
必殺技演出やカットシーンでは、カメラワークとレイアウトの理解が必要なってきます。
ゲーム業界デモリールで載せる人はまだ少ないですが、その分アドバンテージになるのでぜひ挑戦してほしいです。
アニメ業界向けデモリール
「演出」多めで勢い・個性を出す
映像系デモリールはゲーム系よりも「演出」要素の優先度を上げた方が良いです。
16:9の枠内でいかにカッコ良い絵作りができるかを求められるので、カメラワークやレイアウトのスキルをアピールできると印象良いです。
逆にいうと画面外ではどうなっていてもあまり気にされません。
映像系のCGアニメーションは「ウソついてなんぼ」の世界でもあります。どんな工夫をしたのか、シーン自体を見せてしまうのも面白いかも。
@kohta0130 この動画がウケてるみたいだから、セミナーのとき一番会場が湧いた動画もアップしとこうかな。 pic.twitter.com/3ZKXQozpDM
— 森江康太 Kohta Morie (@kohta0130) April 6, 2016
絵のクオリティにこだわる
絵のクオリティを見られる傾向があります。
会社によってはアニメーターがコンポジットや編集まで担当することもあります。
例えばライティング・レンダリングしてAEでコンポジットまでしてみる、モーションブラーやポストエフェクトを入れてみるなど、絵のクオリティを追求した作品があっても良いです。
タイトルの出し方や素材のつなぎ方を工夫するなど作品以外の部分も見せ方を意識して、デモリール全体が一つの作品としてまとまっていると尚良しです。
業界別デモリールまとめ
- ゲーム業界...基礎・応用を多めに。ボディメカニクスが重要
- アニメ業界...演出を多めに。絵作りの表現力が重要
業界によって全く違うということはなく、基礎・応用・演出のバランスを変える感じです。
基礎多め・演出多めならゲーム・アニメどちらも応募していけます。
デモリール制作の参考になれば幸いです。