就活デモリールの作品構成についてまとめました。
作品は基礎・応用・演出で考える
デモリールに収録するモーション作品は要素を3つに分けて考えると見せ方の整理がしやすくなります。
- 基礎
- 応用
- 演出
それぞれのポイントについて順に説明していきます。
基礎
シンプルな単発モーションを入れてアニメーションの基礎力を見せる。
たとえば以下のようなイメージです。
- バウンシングボール・振り子
- 歩き・走り
- ワンアクション
- 四足動物・クリーチャー
- スケボー技
物理法則の理解
バウンシングボール・振り子は物理法則を理解しているかどうか。普通の動きが普通にできること、が前提になります。
発展型として車のドリフトなど挑戦してみても良いですね。
ボディメカニクス
歩き・走りはキャラクターアニメーションの出来不出来がすぐに判断できるためほぼ必須といえます。
発展型としてジャンプ・パンチ・回し蹴りなどゲームモーションの実践としての単発モーションを入れると良いです。投球フォームやバレーのサーブなど、好きなスポーツのフォームを作成するのも。
モノとの連携
重いものを持ち上げる、弓を射る、スケボー技など、人とモノを連携させた動きができるかどうか。
重心移動が複雑になったり、コンストレイントを切り替える必要があるため、キャラ単体の動きより少し表現が複雑になってきます。
自然な日常動作
椅子に座る、相手に気づいて手を振るなど。
派手なアクションよりも動きの粗が分かりやすいため、難易度は高めです。その分、自然に表現できればスキルのアピールにつながります。
人型以外のキャラクター
馬や狼などの四足動物、鳥類、ドラゴンやロボットなど、人型以外のキャラクターで表現できるかどうか。
キャラクター表現の理解や対応力を見られます。
応用
基本モーションを発展させた複雑な動きで対応力を見せる。単体・単発の動きではなく複数の動きをつなげたりキャラ同士で干渉するような、難易度の高いお題になってきます。
- 連続した動き
- キャラ二人の掛け合い
連続した動き
リフティング、パルクール、ダンス、多段攻撃などなど。
複数の動きを自然につなげることができるかどうか。
一つ一つの動きだけでなく、軸足と体重移動の理解が重要になってきます。
キャラ二人の掛け合い
格闘技やスポーツの試合、映画のアクションシーンなど。
キャラ同士がお互いに力の干渉を受けた動きをしているかどうか。
予定調和に見えないようなタイミングも必要になってきます。
演出
キャラクターの動きだけでなく、カメラワークとレイアウトまで意識して画作りの表現力を見せる。
- ゲームの登場演出
- アニメータードラフト会議
- 映画のワンシーン
登場演出
【ゲームタイトル 登場演出』で検索すると出てきます。
比較的シンプルなカメラワークが多く、ストーリー性はなし、カッコ良くキャラ性が出せれば良いので比較的取り組みやすいお題です。
アニメータードラフト会議
学生を対象に毎年開催されているコンペがアニメータードラフト会議です。
絵コンテを元に自分で一連カットを制作するため、総合力が試されます。カメラワークやストーリー性もバランス良いお題なので就活用作品として取り組むのもおすすめです。
映画のワンシーン
プロのカメラワーク・レイアウトを学ぶなら映画のワンシーンをそのままトレスしてみるのも良いです。
デモリールの構成ポイントまとめ
- 基礎:単発で基礎力を見せる
- 応用:複雑なモーションで応用力を見せる
- 演出:カメラワークやレイアウトの画作りで表現力を見せる
- 基礎・応用・演出でそれぞれ作品を用意する
採用目線で響くデモリールを作っていきたいですね。参考になればうれしいです。
ゲーム業界・アニメ業界ごとのアピールポイントについては以下の記事にまとめています。
各作品の見せ方・並べ方は以下の記事にまとめています。