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Blender / Rigifyでリグを組む基礎

リギング用アドオン「Rigify」についてまとめています。

Rigifyを使うと簡単に人型リグを組んでアニメーションさせることができます。

本記事は以下の環境で書いています。
Blender ver:2.83
キーマップ:Industry Compatible

Rigifyとは

Blenderに標準搭載されているリギングシステムです。

人型のスケルトン(アーマチュア)を配置するだけで、FKIK切り替えが可能な多機能リグを作成することができます。MayaでいうHumanIK、3dsMaxでいうBipedのような位置づけで考えると分かりやすいかも。

Rigfyリグの一例

 

ピッカーはありませんが、コントローラごとに表示レイヤが設定されます。

とくに設定をしなくても【FKIKの位置合わせ・切替え】【ツイスト】【デフォーム】が可能。ビルトインのリグでこれはすごいと思う。

Rigifyの組み方手順

Rigifyアドオンを有効化する

Rigifyは初期設定でオフになっているためアドオンを有効化します。

編集>プリファレンス】

【アドオン】からリギングカテゴリの Rigging:Rigify にチェックを入れる


【セーブ&ロード】から Pythonスクリプトの自動実行 にチェックを入れる

スケルトン(アーマチュア)を作成

追加>アーマチュア>Human(Meta-Rig) を作成する


「metarig」という名前の人型アーマチュアが作成されます。

アーマチュアをメッシュに合わせる

アーマチュアを選択してエディットモードから、各ボーンの位置を移動ツールで関節に合わせて配置する

 

アーマチュアを選択して ビューポート表示>最前面 にチェックを入れると常にボーンが表示されるのでメッシュへの位置合わせがしやすくなります。

リグを生成する

アーマチュアを選択して【Generate Rig】を実行する

「rig」という名前のRigifyリグが生成されます

メッシュをリグにペアレントする

メッシュを選択してから最後にrigを選択して ペアレント>自動のウェイトで を選択する


以上でリグのセットアップは完了です。
リグを選択してポーズモードから各コントローラを操作できます。

Rigifyの注意点

不要なボーンを除外する

必須のボーン以外はリグから除外することができます。

削除可能なボーンをハイライト

  • pelvis.l/r (左右の骨盤)
  • breast.l/r (左右の胸)
  • hand.l/rより下の指
  • face以下の顔

これらのボーンは削除してもリグは正常に作成されます。

首の階層に注意

metarigではspine.003までが胴体、spine.004以降が首に該当するボーンです。

spine.003テールとspine.004ヘッドの位置がずれているとリグの作成エラーになります。

spine.003とspine.004は階層がつながっていないため簡単に位置がずれます。
spine.004をspine.003に接続するとこれもエラーになるため、接続はせずに位置だけ合わせておきましょう。

spine.004を一度接続すると位置が合います。再度接続をオフにしておけば位置合わせ完了です。

Tポーズの注意点

Tポーズの場合、上腕・前腕・手首のロール角は90度にすると肘の方向が合います。

Aポーズの場合は120度のように、上腕の角度に応じてTポーズの90度から角度が増えていきます。

ボーンの方向がY、曲がる方向がZになっていればうまくいきます。
ロール角を0度でリグを作成すると肘がおかしな方向に曲がるので要注意です。